ナイスカットミル用の替刃の試作には少々時間がかかりそうなので、今回は、(試作の割には)比較的安価で面白そうな試みをしたいと思います。
F303の研究では、刃の評判が良いが、本体の構造に問題があると書きました。
- 本体のいたるところに豆や粉が溜まる
- 豆や粉が溜まるにも関わらず、本体の分解掃除が面倒
- 刃に至っては、そもそも分解掃除ができない(分解できるよう改造すれば可)
F201の研究では、本体に魅力が多いと書きました。
- 挽きやすく疲れない形状
- コンパクトな本体
- 分解せずとも楽に掃除ができる構造
- 所有欲を満たす魅力的なデザイン
今回は、F303の刃をF201の本体に組み込むことができないかという試みです。F201は色も青に塗り替えてしまいましたし、どうせ改造するなら、思い切っていろいろやってしまえ!という、ある意味、皆さんの心の叫びを実現してしまう企画です。
KONO式ミルのファンなら、誰もが一度は考えたであろう、F303の刃とF201の本体という「KONO式ミルの理想形」を作ってみることにします。
まず、組み込むことが可能かを確かめます。改造の可否の判断は、既存の部品に手を加えずに組み込めるかにしました。これは、いつで元に戻せるようにするためです。すでに生産が完了したF303・F201は貴重なものであり、不可逆的な改造は望ましくないと考えたからです。
- 外刃の大きさは問題ありません
- シャフトの径は同じです。
- シャフトの長さもそれほど違いません。
どうやら、大丈夫そうです。
図面を描いて、PPで作成しました。スタビライザー側の部品も極力細くし、粉がたまらないようにします。
図面を描いて、PPで作成しました。スタビライザー側の部品も極力細くし、粉がたまらないようにします。
ブッシュではなく、ベアリングを組み込んでいます。ベアリングは、もちろん国産です。オリジナルのF303よりも、はるかにスムースに動きます。F303(共通刃:F301・F303・F305・F307・F702・F703)をお持ちの方は、おわかりになると思いますが、それ以上に、軽くハンドルが回転します。
この感触は、なんともいえずなめらかで、うれしくなって、何度もまわしています。
この感触は、なんともいえずなめらかで、うれしくなって、何度もまわしています。