2019年5月3日金曜日

【副作用】チャフだけを残して挽くことができる刃ができました(2)

 前回、「F101相似形内刃」は条件はあるにせよ「チャフだけを残して挽くことができる」ことを書きました。今回は、その副作用を書きたいと思います。

副作用ですが、

私の考える良いコーヒーミルの条件第一条件である「古い豆、粉がミルの中に残らないこと」をまったく満たさなくなりました。

分解すると、ノーマルのHARIO セラミックスリム・MSS-1とは比較にならないほど、たくさんの挽き残しの粉が出てきます。この小さな個体のいったいどこに隠れていたのか?と思うような量です(周囲を汚さないのが救いですが)。

②挽くのに恐ろしく時間がかかります。一杯挽くのに150~200回転です。これはノーマルのHARIO セラミックスリム・MSS-1の2倍以上の数字です。動作が軽いので疲れはしませんが、まだ挽き終わらないのかという気持ちになります。

では、これらの副作用とチャフだけを残して挽けることと、どちらが重要なのか?

「チャフだけを残して挽ける刃の採用をやめる」という選択肢はあるのか?

F101相似形内刃 チャフだけを残して挽くことができます 

 私には、チャフだけを残して挽ける刃の採用をやめる判断は下せませんでした。

 古い粉は、掃除の頻度を上げることで取り除くことができますが、チャフだけを取り除いた状態で粉を得ることは、非常に困難です。他の機能を犠牲にしてありあまるメリットがあると考えます(そもそも高頻度で掃除すること自体、良いことです)。

 副次的に発生した現象ですが、もはやこちらのほうが、ずっと重要な要素となりました。

 以前考えた「良いコーヒーミルの条件」を考え直さないといけません。良い条件に「チャフだけを残して挽けること」がないのは、まさかチャフだけを残して挽けるミルが存在し得るとは、思ってもみなかったためです。しかし、第一条件との折り合いがつかないので、どうするのか考えたいと思います。

 どうしたら、安定してチャフだけを残すことができるようになるのか。本体のみならず、内刃と外刃の形状に工夫の余地はあるのか。
 古い豆、粉がミルの中に残らないことと、チャフだけを残して挽くことを両立させることはできるのか?
 挽き心地の軽さを維持しつつ、回転数を少なくすることはできるのか?

どれも簡単ではない問題について、模索が続きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿