2015年2月1日日曜日

F303の刃とF201のボディを組み合わせる(2)

 F303の刃とF201のボディを組み合わせる(1)で、はじめて、コメントを頂戴しましたので、作り方というか、部品形状を載せたいと思います。
 F201の外刃をひとまわり大きくした感じの形状です。材料はPP(ポリプロピレン)を選択しました。適度に柔軟性があり、本体、刃の両方に傷がつくこともありません。コスト的にも有利です。

アダプター F201の外刃によく似ています

アダプター 下から見たところ、供回りを防ぐため、突起があります

ベアリングを組み込むためのものです。不具合があればブッシュに変えるかもしれません
 
 
  ベアリングはNSKのF688ZZを奢りました。粉じんのことを考えると、ブッシュを採用するのが良いのでしょうが、ベアリングのスムースさは、抗しがたい魅力があります。それにZZ型(両側鋼板シールド形)のベアリングがどこまで実用に耐えられるか、テストしてみたいという気持ちもありました。

 さて、このアダプターとスタビライザーの2つの部品だけで、みるっこDXが買える費用がかかります。25セットでやっと2/3程度です(それでも、格安です)。

 皆さんが、不満ながらも納得できる価格(2個で1000円程度でしょうか)にするためには、5000個は作らないとできないでしょう。量産のことを考え、射出成形用の抜き勾配も付けてありますが、どうやら無駄な配慮だったようです。

 精密さ、コストのかかり方では、ベアリングが最も高価な部品であることは間違いありませんが、規格品の量産効果というものは、すごいもので、200円も出せば、この精密な部品が手に入ります。
 少量生産を採算ベースに乗せるのは、想像以上に大変です。

6 件のコメント:

  1. 宇宙の旅人@地球時間 さま

    誤って、すべてのコメントを消してしまいました。申し訳ありません。
    「コメントが書かれた」という情報を消したつもりが、コメント自体を削除してしまいました。なんだかいっぱい似たようなメッセージが来るので、それを削除したいと思い、良くわからないうちに消してしまいました。
    せっかく初めてコメントをいただいたのに、本当に申し訳ないです。

    とりあえず、記憶にある部分だけ書きます。
    スタビライザーとアダプターの加工方法ですが樹脂の切削加工です。射出成形ですと金型を作らないといけないので、それこそ100万円単位の費用が掛かります。3000個ぐらいまでなら、切削加工のほうが安いと思います。

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  2. 誤削除の件、了解しました。

    こちらもスマホから投稿すると2件同じものがアップされてしまい、削除歴が残り申し訳ありません。

    F307はまだ分解していませんが、中を覗くと工夫次第でベアリングが付きそうな気がします。

    教えて頂いたベアリングが安価なので、ダメ元でトライしてみようと思っています。

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  3. 素晴らしいですね。F303とF201を所有してますが、まさに夢の合体ですね。うらやましいです。コストがかかるみたいですが、なんとか安価でお譲りしていただけるとうれしいのですが。これからもミルの記事楽しみにしています。

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  4. コーノファンさま
    はじめまして。コメントありがとうございます。楽しみにしてくださるとのこと、とても励みになります。
    部品を作成し、お譲りすること、同好の士のお役にたてれば、こんなにうれしいことはありません。ただ費用については、どうしようもないのです。私も少しでも安くなるように、何度も形状・材料を見直しました。今回頼んだところは、相当安価で、他では断られるような値段なのですが、それでも1個ずつですと、みるっこが買えるような価格になってしまいました。30人集まっても、ナイスカットミルが買えるまでコストが下がりません。

    少量機械加工生産のコストを思い知らされています。

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  5. コーノミル、それもF303にはまって、ブログを一気に読みました。
    趣味人さんの探究心と推進力に心から敬意を表します。

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  6. ヒラタさま
    はじめまして。ご丁寧なコメント恐縮です。今後も飽くなき探求心を持っていきたいと思います。いただいた言葉に恥じぬよう、実のある記事を書いていきたいと思います。
    手に入れたミルで、まだ解析結果を書いていないものもございます。その報告もしていく予定です。どうぞ、よろしくお願いします。

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