- 絶対値として、動作が軽いこと
- 底面が固定されること
- 押さえる手に無理な力がかからないこと
- 本体を押さえながら、ハンドルを廻した時に、押さえた手と干渉しないこと
- 廻した時に左手に当たらない高さに、ハンドルが配置されている
- 左手で押さえる際、親指と人差し指を開いて握るような形状は押さえやすい
- 角のない受け皿
- 分解しやすく、場合によっては洗える本体
- 廻した時に左手に当たらない高さに、ハンドルが配置されている
- 左手で押さえる際、親指と人差し指を開いて握るような形状は押さえやすい
- 角のない受け皿
内部は口の大きさが小さいので、若干洗いにくいかもしれません。また、構造的に「外壁」と「粉の受け部分」の間に水が残ります。ふき取るのも簡単というわけにはいきません。デザインのバランス上、あまり低いのも格好悪いので、ある程度高さを確保するため、末広がりにしたためだと思います。プラスチック素材はあまり肉厚にすると凹みますから、ソリッドで成形することもできません。細い形状は好感が持てるのですが、ホッパー上部の逆富士山型といい、細部には再考の余地があります。
「外壁」と「粉の受け部分」の間 |
挽いた粉には影響ありませんが、水滴はふき取りにくいです |
- 分解しやすく、場合によっては洗える本体
- 刃の形状・鋭さ・材質・硬度
今まで全てミルについて、使用感の違いを以下の6点になると思うと書いてきました。HARIOのセラミックコーヒーミル・スケルトン・MSCS-2TBではどうなのか、同じ項目について個別に見ていきます。
- 挽き心地が軽いか否か
- ホッパーに豆が残るか否か
- ホッパーの縁に挽いた粉が飛び散るか(汚れが激しいか)
- 粒の大きさの調節機構が使いやすいか否か
- 分解がしやすいか
- 豆の入れやすさ
- 挽き心地が軽いか否か
- ホッパーに豆が残るか否か
- ホッパーの縁に挽いた粉が飛び散るか(汚れが激しいか)
挽いた直後にも関わらず、微粉の付着はほとんどありません |
- 粒の大きさの調節機構が使いやすいか否か
調節機構は、内刃の下で行う方式です。今まではすべてシャフトの上で調節してきたので、ここは大きく異なります。ハンドルを装着して、「ミツバ型の部品」を廻すだけです。簡単に思ったところに移動させることができます。機構的に無理がなく、大変よく考えられています。
- 分解がしやすいか
前述しましたが、工具を使わずに分解・組み立てができます。何度も書きますが、大変優れた設計思想です。特筆すべきはハンドルの固定方法です。今まで見てきたミルは、特にハンドルと、一番上の袋ナットは、ネジの締まる回転方向と、ハンドルを回転させる方向が一緒なので、どんどん食い込んでいきましたが、それが原理的に発生しません。
しかし、ちゃんと固定されていないので廻す際にブレが発生し、ハンドルを下に押し付けながら挽きたくなるのもまた事実です。
この問題をどう解決するのかが大きな課題です。
しかし、ちゃんと固定されていないので廻す際にブレが発生し、ハンドルを下に押し付けながら挽きたくなるのもまた事実です。
この問題をどう解決するのかが大きな課題です。
セラミックコーヒーミル・スケルトン・MSCS-2TB同様、シャフトのネジ部分は転造方式で作成されています。切りくずが出ず、強度もアップし、大量生産ならコスト的にも有利な製造方式です。6mmのシャフトを元に、ネジ部分をあらかじめ細く5mmで作成しておく、ハンドルの取り付け部分も、一体鍛造加工など、このシャフトはかなりコストがかかっています。ハンドル部分との接触跡を見ると、焼き入れはなされていないようですが、焼き入れは、この製品の価格では、大変多くのコストを占めることになるので、これ以上のコストアップは避けたかったのでしょう。
投入口は細い本体にもかかわらず、ハンドルを取り外しできることもあり、とても使いやすいです。絶対的に容量が小さいので、豆の飛び散り防止フタは必須です。フタの開け閉めは、ハンドルの取り外し、装着が非常に楽なので、まったく苦になりません。
- 結論・評価
最後に評価です。セラミックコーヒーミル・スケルトン・MSCS-2TBと並ぶ、ディアボロ形状の最新機種として、どう評価をすべきかですが、MSCS-2TBと並ぶ、高い評価を下したいと思います。
どちらを選ぶかは、握って廻した時(ほぼ無理ですが、できれば豆が入った状態)の好みで選ぶので良いのではないでしょうか。確実にハンドルを固定し、挽き心地が安定するMSCS-2TBを選ぶか、よりコンパクトで握りやすく置き場所を選ばないMSS-1を選ぶか。MCSC-2TBの太さが問題にならなければ、そのほうが使いやすいと思います。
細かく見れば、欠点がないわけではありません。より握りやすく、優れたデザインのミルの形状はどのようなものか。水洗いの後、確実にふき取りやすい形状にできないか。そして、このミルの一番の問題点である「ハンドルを確実に固定し、かつ取り外しが容易で、しかも安いコストでそれを実現する構造」はどんなものか。どれも、簡単には答えが見つからないであろう問題が残ります。
どちらを選ぶかは、握って廻した時(ほぼ無理ですが、できれば豆が入った状態)の好みで選ぶので良いのではないでしょうか。確実にハンドルを固定し、挽き心地が安定するMSCS-2TBを選ぶか、よりコンパクトで握りやすく置き場所を選ばないMSS-1を選ぶか。MCSC-2TBの太さが問題にならなければ、そのほうが使いやすいと思います。
細かく見れば、欠点がないわけではありません。より握りやすく、優れたデザインのミルの形状はどのようなものか。水洗いの後、確実にふき取りやすい形状にできないか。そして、このミルの一番の問題点である「ハンドルを確実に固定し、かつ取り外しが容易で、しかも安いコストでそれを実現する構造」はどんなものか。どれも、簡単には答えが見つからないであろう問題が残ります。
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