比較項目は、スタビライザーの有無で、挽き時間(ハンドルの回転回数)、挽き心地、粒度のバラツキについて粗挽き・中挽き・細挽きを、同じ豆、同じ量で検証します。
豆の種類 : アラビカブレンド深煎り
豆の量 : 約10g カリタコーヒーメジャーカップ#44059 すり切りいっぱい
①スタビライザーなし
回転数 挽き心地 バラツキ
①-1 粗挽き: 24回 最後まで滑らか。非常に軽い。 大きな粒が混じる
①-2 中挽き: 35回 最後まで滑らか。 大きな粒が混じる
①-3 細挽き: 64回 最後まで滑らか。途中で固いことがある。 粒度が揃う
②スタビライザーあり
回転数 挽き心地 バラツキ
②-1 粗挽き: 26回 最後まで滑らか。非常に軽い。 大きな粒が混じる
②-2 中挽き: 35回 最後まで滑らか ほぼ粒度が揃う
②-3 細挽き: 70回 最後まで滑らか。途中で固いことがある。 非常に粒度が揃う
★粗挽きの評価
スタビライザーの有無に関係なく、かなり大きな粒が混じっています。皆さんの予想通り、スタビライザーなしの方が、より大きな粒が多く混じります。
挽き心地は、スタビライザーの有無にかかわらず、最後まで非常に軽く滑らかに挽けます。挽くスピードは、スタビライザーなしのほうが若干早いです。たった2回転ですが、最後のほうは、スタビライザーなしの方は急に軽くなるので、早い感じがします。
ところで皆さんは、どういった粗さの粉を「粗挽き」として認識されているのでしょう。受け皿を開けた瞬間、目に入るのは大きな破片ですが、その量を目安にされているのでしょうか。そうだとしたら、スタビライザーなしの方が「粗挽き」のようは気がします。しかし、自分の狙った粒度の粉が一番多く含まれるように調節しているというのでしたら、スタビライザーありの方が、間違いなく安定した品質が得られます。
そうだとしても、細かい粒も多々あり、挽いた粉を見れば見るほど、いったい何を持って粗挽きとするのか?という疑問が浮かび上がります。
左がスタビライザーなし 右がスタビライザーあり |
★中挽きの評価
写真ではもわかる通り、スタビライザーなしの粉が粗いものが多く混じっています。明らかにスタビライザーの効果が表れています。
挽き心地は、スタビライザーの有無にかかわらず、最後まで滑らかに挽けます。ただ、どの粒度でもそうでしたが、途中で、豆を大量に噛みこむ感覚があり、重くなる時があります。挽くスピードは、何回か試しましたが、スタビライザーの有無に関係なかったです。ただ、粗挽き同様、最後のほうは、スタビライザーなしの方は急に軽くなるので、早い感じがします。
左がスタビライザーなし 右がスタビライザーあり |
★細挽きの評価
前回も書きましたが、刃がガリガリとかみ合わないギリギリの隙間です。細挽というよりは、刃の限界点です。
挽き心地は、スタビライザーの有無にかかわらず、最後まで滑らかに挽けます。挽くスピードは、スタビライザーなしのほうが6回ほど早いです。ただ、60回位でスタビライザーなしの方は急に軽くなるので、絶対的な回数が多いこともあり、もっと早い感じがします。
写真ではスタビライザーの有無にかかわらず、非常に細かく粒度が揃っているように見えますが、実際には、受け皿を開けた時の印象が異なります。スタビライザー有りの細挽きは、本当に「ふわっとした粉が挽けた」という感じがします。これは、今まで感じたことのない感覚です。
ただ、今までこんなに細かく挽くことがなかったので、そのせいかも知れません。と、ここまで書いて、「THE COFFEE MILL」で挽くとどうなのか比較してみようと思いました。
左がスタビライザーなし 右がスタビライザーあり |
特筆すべきは、周囲があまり汚れなかったことです。今回は、スタビライザーの取り外し、取り付けがあったので、若干粉が周囲にこぼれましたが、それでも本当にわずかです。写真は細挽き直後のものですが、どれほど少なかったか、おわかりかと思います。
ザッセンハウスの刃をつけたF201改で挽いた直後の汚れ具合 |
0 件のコメント:
コメントを投稿