やっと見つけてわかったのは、結構な値段がするのと、歯車は、そのままでは使えないということです。歯車をシャフトに固定するには、イモネジなどで固定する必要がありますが、それには追加工する必要があります。
ところが、MonotaRO(モノタロウ)では追加工を受け付けてくれません。直接メーカーに問い合わせてみたところ、商社を通してくれとの返答が返ってきました(この当時、小原歯車工業はまだ個人相手に商売はしてくれませんでした)。商社を探し、依頼をし、図面のやり取りをし・・・、それだけで、あっという間に日にちが過ぎていきます。
イモネジと固定穴 |
ところが、MonotaRO(モノタロウ)では追加工を受け付けてくれません。直接メーカーに問い合わせてみたところ、商社を通してくれとの返答が返ってきました(この当時、小原歯車工業はまだ個人相手に商売はしてくれませんでした)。商社を探し、依頼をし、図面のやり取りをし・・・、それだけで、あっという間に日にちが過ぎていきます。
やっとイモネジ追加工の見積もりが来たのですが、歯車本体をはるかに越える見積もりが出てきました。機械加工屋には常識なのでしょうが、当時の私はびっくりしました。今でこそ、刃物をセットしたり、寸法出しをしたり、場合によっては冶具を作成するなど、段取りにかかる時間を含めた価格(でもイモネジなんて、標準的な追加工ですよね)だと理解できるようになりましたが、当時はそんなこともわからず、あまりの金額に、平行して他の歯車を検討することにしました。。
- 横の回転運動を、縦に変換できること
- 手で回した回転数を上げられること
- 直交する歯車をそれぞれ、軸の両側から保持できること
の条件で探すと、完成歯車では「1」しか満たしていないマイタ歯車(miter gear)しかないのです。
しかも、完成マイタ、ネジ歯車とも、ミルに固定する部品については、最初から作らなければなりません。芯出しに要求される剛性、寸法精度の大変さは結構なもので、ちょっとしたことで噛み合いがおかしくなり、動かなくなります。ミルに固定する金具に取り付けようにも、この精度を出す工作をするだけで、バカにならない手間と金額がかかることがわかりました。
完成マイタ歯車(miter gear) |
しかも、完成マイタ、ネジ歯車とも、ミルに固定する部品については、最初から作らなければなりません。芯出しに要求される剛性、寸法精度の大変さは結構なもので、ちょっとしたことで噛み合いがおかしくなり、動かなくなります。ミルに固定する金具に取り付けようにも、この精度を出す工作をするだけで、バカにならない手間と金額がかかることがわかりました。
ここで、過去に検索した情報が役に立ちました。協育歯車のB-BOX、B-SETです。これなら最初から、優れた精度で歯車が固定されています。固定面が大きく取れるB-SETを選定、ミルを改造することにしました。
お待たせしました。次回は、やっと改造したミルをお目にかけます。
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