これが、改造したザッセンハウスのミルです。
金色の蓋を取り、ホッパーにアルミ板を渡し、B-SETを固定、切断した軸を鍋屋バイテックのカップリング(MGR-20)でB-SETと接続しました。ハンドルは今までのものを流用しました。
改造したザッセンハウスのミル |
肝心の使い心地ですが、横回しに改造しても、まったく軽く挽けるようになりません。
ハンドルを回す方向が、少なくとも最大の問題ではないことが明らかになりました。期待されていた方、申し訳ありません。
ハンドルを回す方向が、少なくとも最大の問題ではないことが明らかになりました。期待されていた方、申し訳ありません。
しかし、「ハンドルを回す方向こそが問題」という呪縛から離れた瞬間、別の視点から見直すことができるようになりました。
- どれだけ本体を固定できるか
挽くためには、本体を左手で支える必要があるのですが、この際、手首が変な方向を向き、力がうまく入らなかったりすると、非常に疲れます。どれだけ本体を固定できるかで、疲れ方が大きく違います。大型ミルが疲れないと言われるのは、この辺に理由があるようです。
- 横回しのモデルがないことの理由がわかる
- 歯車が高い
小原 LM焼結マイタ |
2. コストアップ、機構の複雑化を図りながら、メリットがほとんどない
横回しのため、若干腕が楽ですが、疲れることの最大の理由ではないことが判明しています。WI-165は歯車の比率が違うので少し早く挽けますが、製品化すべきか、作る側としては、なかなか難しいところです。
このモデル固有の問題
- 粒度の調節をするため、カップリングとの接続を甘くすると空回りする
- カップリングをしっかり固定すると、粒度の調節が困難
- 分解が非常に困難
- L字型金具の固定部分が浅すぎ、B-SETがちゃんと固定できない
- 左手で本体を支える際に、B-SETの角が痛い
- 早く回せるようになった結果、ハンドルの金属部分が摩擦で熱くなる(真ん中の金属部分がハンドルの握り玉とキッチリ組まれているようで、摩擦で熱くなるのです。金属部分が、握り玉の中に凹んでいるといいなと思います)
机の上におき、上から押さえるようにしてまわすと、比較的楽に挽けます。
失敗作と言われても仕方ない完成度です。しかも、たったこれだけのことをするのに3ヶ月もかかっています。帰宅後に考えたり、平日しか加工会社を訪問できないこともありますが、モノを作るのは大変なことなのだと、しみじみ思いました。
しかし、ここでめげるようでは、まだまだです。では、いったい何が問題なのか?検証するために、他のモデルと比べてみることにします。候補は非常に軽快な挽き心地を持っていると評判のプジョーのミルです。このザッセンハウスと並ぶ、もうひとつの雄を研究することで、いったい何が問題なのか、明らかにしていきたいと思います。
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