KONO式(コーノ式)ミルF201、セラミックスケルトン、セラミックスリムがあまりに合理的で使いやすかったので、すっかりこのディアボロ形状(≒中国独楽)の虜になってしまいました。他に何か存在しないか調べたところ、過去にHARIOで作られているのを見つけました。HARIOのミルはどのように進化してきたのでしょう。
今回はHARIOの「コーヒーミル(形式不明)」を取り上げることにします
HARIOのディアボロ型ミル(形式不明) |
今回も本体の形状を見て行きます。使いやすいコーヒーミルの形状とはどんなものか(1)では、
- 絶対値として、動作が軽いこと
- 底面が固定されること
- 押さえる手に無理な力がかからないこと
- 本体を押さえながら、ハンドルを廻した時に、押さえた手と干渉しないこと
- 廻した時に左手に当たらない高さに、ハンドルが配置されている
- 左手で押さえる際、親指と人差し指を開いて握るような形状は押さえやすい
- 角のない受け皿
- 分解しやすく、場合によっては洗える本体
廻した時に左手に当たらない高さに、ハンドルが配置されている
HARIOのミルも、ちゃんと適切な高さにハンドルがあります。いろいろな姿勢で挽いてみましたが、どんな時でも干渉することはありません。
左手で押さえる際、親指と人差し指を開いて握るような形状は押さえやすい
F201と比べると、なんというか、しっくりきません。ホッパーとガラスの受け皿をねじ止めしている部分の径が大きく、掌に納まりません。また、ホッパー上部も当たります。もう少し細くするとか、そういう問題ではなく形状に問題があります。ただ、セラミックスケルトンよりは握りやすいです。特に手の小さい女性にとっては、明らかに使いやすいです。
角のない受け皿
「角のない受け皿」の条件を満たすのはもちろん、ガラス素材の長所を発揮しています。ネジのピッチも大きく、ネジ山に粉が入り込んで取れなくなることもありません。容量も2人分(30g)以上挽いても十分です。材質も強化ガラスを使用しており、強度的にも問題ありません。
ただ、底が浅いのに口が広いので、粉が周囲にこぼれそうになります。特に冬場は静電気で強く付着するので、周囲をたたいたりして粉を落とすことになりますが、この際、間違いなく周囲をが汚れます。広すぎる口も問題です。
分解しやすく、場合によっては洗える本体
ハンドルを除くと2箇所のネジを外せばすべて分解ができます。樹脂を使用しているためF201よりも手軽に、水洗いができます。分解可能な部品点数は11点しかありません。ただし、本体は複雑な形状なので、内部を完全にふき取るのは大変です。しかし、指が入りにくかったりするわけではないので、セラミックスリムの受け皿よりは楽にふき取れます。
HARIOの構成部品 |
ハンドルの動作半径
動作半径は110mmです。
刃の形状・鋭さ・材質・硬度
なんと、F201・F205と同じ形状の刃が使用されています。コーノと何か関係があったのでしょうか。何か御存じの方がいらっしゃいましたら、御教示ください。
左がHARIO 右がF205 若干HARIOの内刃が大きいです |
シャフトの固定方法も一緒です(左がHARIO 右がF205) |
HARIOは廻り止めの加工がされていますが、基本形状は一緒です (左がHARIO 右がF205) |
こうして見ると同じだということがよくわかります (左がHARIO 右がF205) |
次回は、形状と使い勝手の関係を明らかにしていきたいと思います。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
返信削除ハリオのミルを持っておりまして
過去の記事を見た時に
KONOのF205の内刃に似てるなぁと
思っておりました。やはりほぼ同じだったんですね
はじめまして。
削除記事をお読みいただき、ありがとうございます。大変励みになります。ハリオのミルをお持ちとのこと。長期間使うことで気が付く点も多々あるかと思います。足りない点などございましたら、ぜひ御教示ください。
ハリオのディアボロ式のミルは
削除両親の結婚祝いに頂いたサイフォンセットの中に含まれていたものと聞いています。38年前頃に販売されていたものと思われます。
色は白です。
記事と同じ赤色も所持していますが、
未使用でオークションに出ていたものを入手しました。
いまだ未使用です。
白色の同機は30年以上使い込んでいますが、ミルの構造に知識もないころから使っていたため、過度な締めすぎにより内刃 外刃ともすり減っています。
KONOF201のようにベアリングがないため、
中心軸はブレやすい構造です。
クリアな上部ボディが
刃のある部屋に豆が落ちていく様をいい具合に見せてくれ
挽いていて飽きない。この点は、他のミルには無い趣があり
気に入っています。
空気が乾燥した時期になると
とてつもないほどのチャフや微粉が内刃の下部周辺の
プラスチックボディーに付着しますが
玄関先にでてフーっと息を吹きかけるなどして掃除します。
こんにちは
返信削除ハリオと河野の部品の酷似については、OEMの可能性があると思われます。
事実は不明で申し訳ありませんが、昔はコーヒーミルのOEM行われていたようです。
河野はボンマックにもOEMを行っていたようで、古いボンマックのミルには河野の刃がついたミルがあるそうです。(情報の出どころを失念しました)
AmazonのボンマックM-1のレビューに関連する記事があります。
「M-1の兄弟モデルもあります」というタイトルのレビューです。http://www.amazon.co.jp/gp/aw/cr/B001U79TY0/ref=mw_dp_cr
余談ですが、ハリオのロマンと云うミルの古いタイプはもしかすると河野の刃かも知れないと思っています。ヤフオクでわりと見ますが、変わった調整ネジが付いているタイプです。確証はありませんし妄想かもしれませんが。(新しいロマンはセラミックの刃なので河野とは関係ないです)
面白いですね!当時の技術者の方々が
返信削除何か情報を寄せていただけないかなぁ
宇宙の旅人@地球時間さん
ボンマックM1のレビュー見ました!
陶器の青い柄の扉付きは
1970年代の
扶桑軽合金のマイブレンドに
土台だけが同じものがあります
楽しいやり取りが始まりましたね。
返信削除ryota sawakiさま
HARIOのディアボロ型ミルに色違いがあったとは初耳です。ぜひお写真をお送りください。ご両親の結婚祝いですか。大切なものですね。時がたっても大事に使いたいと思わせるものが、このミルにはありますね。
宇宙の旅人@地球時間さま
なるほど、OEMですか。レビューも拝読しました。詳細な情報が多々書かれており大変勉強になりました。ずいぶん、いろいろなメーカーが、相互に関係していたのですね。また、粗挽きしやすいコーヒーミルを求める探究心の強さも興味深かったです。
この記事に限らず、私のブログでよろしければ、今後も、ぜひ楽しいやり取りをお聞かせください。
写真送ります!送ります!
返信削除初歩的なことですが
どのように送ればいいでしょうか?
画像添付がどうにもわからないです
Google+の自分のページに投稿すれば
いいでしょうか?
河野-ボンマックOEMの情報元がわかりました。
返信削除珈琲だけの店『らんぷ.ゃ』というブログの「ミルについて」(2006.09.06)の記事にありす。
http://lampya.exblog.jp/d2006-09-06/
宇宙の旅人@地球時間さま
返信削除情報、ありがとうございます。
>なお、このミルはBONMACに対してもOEMされていました。ですから、BONMAC>のブランドがついているミルに、この刃が装着されているケースがあります。
のところですね。採算の話のくだりは、ミルを作ろうと思っている私には、実感を込めて伝わってきます。
コーヒー趣味人さま
返信削除ぜひ良いミルを作ってくださいませm(_ _)m
実はメインのミルとして、みるっこを使っていたのですが、こちらのブログを参考にF303とF307を改造しまして、大変使い勝手がよくなったので、みるっこの使用を休止し、この2台の手廻しを楽しんでいます。
しかし、まだ問題点がありまして、ご指摘の通り掃除のし難くさと、内刃の軸がブレているのか、外刃が真円でないのか、刃の隙間が均一になりません。
ホッパーと本体の間の豆の入り込みは、部品を自作して対策できました。また、本体の木製部分も改造してコンパクト化しました。ベアリングも追加して挽き心地も良くなり、実際に友人宅に持参しまして、豆50グラムを3回挽きましたが楽勝でした。かなり良くなりましたが、改造ではどうしようもない部分もありますので、ぜひ良いミルを作って頂けたらと思います。
良い手廻しミルは電動にない良さがありますね。
豆を挽くときの喜びのようなものでしょうか。
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