ホームページを拝見しますと、
“コーヒーハンター”川島氏との共同開発
世界中のコーヒー農園を回り、コーヒーを知り尽くした川島氏の「コーヒー豆のおいしさを最大限に引き出し、自宅で最高のコーヒーを楽しんでほしい」という想いを実現するために開発された「TheCoffeeMill」。
3年の歳月をかけて開発されたこの商品は、「家挽き」という自宅での一杯にこだわるコーヒーユーザーに向けて、雑味の元となる微粉が出にくい構造を新たに開発しながら、挽きやすさとインテリアとしての完成度も目指して製品化されました。
3年の歳月をかけて開発されたこの商品は、「家挽き」という自宅での一杯にこだわるコーヒーユーザーに向けて、雑味の元となる微粉が出にくい構造を新たに開発しながら、挽きやすさとインテリアとしての完成度も目指して製品化されました。
“新開発の「FIXグラインド機構」”
雑味の元になる微粉を減らし、挽いたあとの粒を均等にするために新たに開発した新技術「FIXグラインド機構」。
一般的なコーヒーミルは、上下に分かれた挽き臼の一方だけを固定しているものがほとんどで、
臼がブレやすく微粉が出やすい構造でしたが、「TheCoffeeMill」は、上下の臼を両方とも固定することににより、微粉が出にくく安定した大きさで豆を挽く事を可能にしました。
(引用ここまで)
臼がブレやすく微粉が出やすい構造でしたが、「TheCoffeeMill」は、上下の臼を両方とも固定することににより、微粉が出にくく安定した大きさで豆を挽く事を可能にしました。
(引用ここまで)
とあります。当ブログとは異なり、味のわかる方が考えられたミルのようで、微粉を減らすことが主な目的のようです。
構造を拝見しますと、なんと当ブログの考えていた上下ベアリング固定方式と相似形をなしています。
THE COFFEE MILLのシャフト固定構造 |
私の考えたシャフト固定構造(緑色の部品がベアリング) |
当ブログでは動作が軽く、スムースな動きを実現するためにベアリングを採用しました。最初はF301と同じような位置に配置しましたが、ベアリングをちゃんと固定すること、ミル内部の汚れを防ぐために、上部に配置しましたが、結果的に似たような構造になっています。
当ブログの作るミルは、良いミルの条件として粒度を安定させることは考えていましたが、もしかしたら、微粉も減らすことができるのではないでしょうか。ということは、味が良くなるかもしれない・・・。非常に勇気づけられます。
以下、いつも通りのフォーマットに従い比較していきたいと思います。
ディアボロ型の例にもれず、このモデルも、構造的に実によく考えられています。部品点数は、今までで最も少ない「セラミックコーヒーミル・スケルトン・MSS-1TB」よりもさらに少なく 10点(分解可能な部品)しかありません。
本体シャフト部分は分解できないのでこうなります |
ホッパーの形状
第一印象は「とても大きい」でした。写真ではあまり大きさが変わらないように見えますが、高さはともかく、幅というか太さが非常にあります。その割にはホッパーは非常に小さく、豆がいっぱい入るわけではありません。底面を付けて挽いたときに安定するような形状にしたと思われます。
インテリアとしても見栄するようとのことから、全体が鏡面加工されています。
写真ではほとんど伝わりませんが、非常に大きいです |
- ハンドル長
打ち抜き面をみると、HARIOのMSS-1TB(下)の方が仕上げが良いです |
- 刃の形状
内刃は、「セラミックコーヒーミル・スケルトン・MSS-1TB」にほぼ、相似の刃がついています。
HARIOの刃に比べると、エッジがだいぶ甘いです。しかし、今までの研究から、必ずしもそれが悪い結果につながるわけではありません。
右の白いほうがTHE COFFEE MILL エッジが甘いです |
右の白いほうがTHE COFFEE MILL 外刃もエッジが甘いです |
共周りを防ぐために、ヘクサロビュラ形状を採用したようです。 ヘクサロビュラは、面で支えないとあまり意味がないようなのですが、大丈夫でしょうか。 |
原則、分解はできません。今回は先端部を削って無理やり分解しました。 なぜそこまで固定にこだわったのかは不明です。 |
このミルを探した際に、非常によく似た刃のミルを見つけました。ポーレックス社製です(ただし、廻り止めの構造が異なり、HARIOの廻り止めに似ています)。貝印はポーレックスから刃の供給を受けているのでしょうか?
分解組み立てなど、とてもきれいな写真で紹介されています。
そこで、なんと内刃が500円で売られていることを発見。
どうやら国産の模様。
今まで散々、いろいろな業者に頼んできて、とんでもなく高額か、技術的にできないと断られてきたのが、いったいなんだったのか・・・・。
次回は、形状と使い勝手の関係を明らかにしていきたいと思います。