ラベル THE COFFEE MILL の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル THE COFFEE MILL の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年10月15日土曜日

ザッセンハウスの刃とF201のボディを組み合わせる(5) & 貝印 THE COFFEE MILLを研究する(3)

前回、急に思い立った、The Coffee Millとの比較です。


 比較項目は、F201+ザッセンハウス同様、挽き時間(ハンドルの回転回数)、挽き心地、粒度のバラツキについて粗挽き・中挽き・細挽きを、同じ豆、同じ量で検証します。

豆の種類 : アラビカブレンド深煎り
豆の量   : 約10g カリタコーヒーメジャーカップ#44059 すり切りいっぱい

①The Coffee Mill
                           回転数       挽き心地                                       バラツキ     
 ①-1 粗挽き:  25回  最後まで滑らか。非常に軽い。              大きな粒が混じる 
 ①-2 中挽き:  32回  最後まで滑らか。トルクが一定。            ほぼ粒度が揃う
 ①-3 細挽き:  82回  最後まで滑らか。トルクが一定。            非常に粒度が揃う 

②F201+ザッセンハウス(スタビライザーあり)
                           回転数       挽き心地                                       バラツキ     
 ②-1 粗挽き:  26回  最後まで滑らか。非常に軽い。               大きな粒が混じる
 ②-2 中挽き:  35回  最後まで滑らか。                                 ほぼ粒度が揃う
 ②-3 細挽き:  70回  最後まで滑らか。途中で固いことがある。 非常に粒度が揃う


★粗挽きの評価

 最新のThe Coffee Millでも大きな粒が多く混じります。しかし、シャフトをガッチリと固定しているだけあり、かなり粒度は揃っています。刃は既存のポーレックスのものを流用しているわけですから、固定することの大切さがわかります。

 挽き心地は、粗い粉を挽くときは、どの機種でも軽くなります。回数も変わりません。The Coffee Millは、底面を固定しないと使いにくいのですが、まったく苦になりません。

ザッセンハウスの刃とThe Coffee Mill 粗挽き比較.JPG
左がThe Coffee Mill 右がF201+ザッセンハウス


★中挽きの評価
 
 最新のThe Coffee Millでも大きな粒が多く混じります。挽いたときはわかりませんでしたが、写真で見ると、両者ともかなり粗いものが多く混じっています。

 挽き心地は、The Coffee Millの方が滑らかです。一回も豆を噛みこむ感覚なしに、最後まで同じトルクでひっくことができます。これには驚きました。ホッパーの形状もだいぶ寄与していると推測されます。空廻しの時は、F201改の方がずっと滑らかですが、実際に豆を挽いたときは、The Coffee Millに軍配が上がります。もっとも使用者数が多いと推測される中挽きの品質が高いことは、大きなアドバンテージだと思います。

ザッセンハウスの刃とThe Coffee Mill 中挽き比較
左がThe Coffee Mill 右がF201+ザッセンハウス
 ★細挽きの評価

 今回も刃がガリガリとかみ合わないギリギリの隙間、刃の限界点です。

 挽き心地は、The Coffee Millの方が滑らかです。というか、トルクが常に一定なので滑らかに感じます。今までいろいろな形状の刃を試作してきましたが、急に重くなったり、軽くなったりすることがなく、一定のトルクで動作するものに良い印象を抱きました。そういう意味では「挽くときにかかる力・重さ」は、(極端なものでなければ)あまり意味がないのかもしれません。

 粒度の比較ですが、申し訳ないのですが、これが良くわかりません。写真では両者とも、非常に細かく粒度が揃っているように見えます。ザッセンハウス+スタビライザー有りの細挽きは、「ふわっとした粉が挽けた」という感じがすると書きました。「THE COFFEE MILL」で挽くとどうなるのか、とても楽しみにして挽いたのですが、静電気が凄く、受け皿にびっしり付着してしまい、ふわっとした粉なのかはわかりませんでした。The Coffee Millの受け皿の素材であるAS(アクリロニトリルスチレン共重合体 SAN)は、まったくお勧めできないです。

ザッセンハウスの刃とThe Coffee Mill 細挽き比較
ザッセンハウスの刃とThe Coffee Mill 細挽き比較

The Coffee Mill 細挽き 受け皿
The Coffee Mill 細挽き 受け皿  周囲(内側)にびっしり微粉が付着しています
 The Coffee Millは、「雑味の元となる微粉が出にくい構造を新たに開発しながら、挽きやすさと・・・」、と開発コンセプトでもうたうだけあり、大変安定した品質の粉を得られることがわかりました。現時点で、普通に手に入れることのできる最高のミルの一つであることは間違いありません。いろいろ書きましたが、御自身で豆を挽かれるコーヒー好きの方には、自信を持って勧められます。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


 手前味噌になりますが、空廻ししたの時の滑らかさで、改造したF201に比べられる機種など、どこにもありません。ボールベアリングを使った滑らかさ、音もなく、軽くハンドルに触れるだけで何周も廻る様子は、純粋に持つ喜びを満足させます。

 挽いている時にも、The Coffee Millを上回る滑らかさを得ることのできる刃は存在するのか。今後の検証が楽しみです。

2016年2月14日日曜日

貝印 THE COFFEE MILLを研究する(2)

 前回は、形状の違いを写真で見てきました。今回は、形状と使い勝手の関係を明らかにしていきたいと思います。比較のため、他機種と同じ項目で追っていきます。使いやすいコーヒーミルの形状とはどんなものか(1)では、
  • 絶対値として、動作が軽いこと
  • 底面が固定されること
  • 押さえる手に無理な力がかからないこと
  • 本体を押さえながら、ハンドルを廻した時に、押さえた手と干渉しないこと
を満たす形状として
  • 廻した時に左手に当たらない高さに、ハンドルが配置されている
  • 左手で押さえる際、親指と人差し指を開いて握るような形状は押さえやすい
  • 角のない受け皿
  • 分解しやすく、場合によっては洗える本体
を考案しました。貝印 THE COFFEE MILLは上記の条件を満たしているのか、検証することにします。
  • 廻した時に左手に当たらない高さに、ハンドルが配置されている
  貝印 THE COFFEE MILLは、ちゃんと適切な高さにハンドルがあります。いろいろな姿勢で挽いてみましたが、どんな時でも干渉することはありません。後述しますが、このミルは、手に持って挽くのではなく、底面を付けて挽くことを前提に作られています。底面には有効に機能する滑り止めが付いています。

底面には有効に機能する滑り止めが付いています

  • 左手で押さえる際、親指と人差し指を開いて握るような形状は押さえやすい
  このミルは握る場所を間違えることがありません。迷うところがないのは、良いデザインです。しかし、全体的に太いです。握るより、掌の面で支えた方が力が入るという検証がなされたと思いますが、それでも力の弱い人の手は小さいことが多く、そうした人たちが握りやすい太さより、若干太いと思います。
  • 角のない受け皿
「角のない受け皿」の条件を満たすのはもちろん、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体 SAN)ですので気軽に洗うこともできます。本体との固定方法はネジではなく、バヨネット式です。必要以上にピッチが細かくなく、微粉に強い構造になっています。ただし、静電気が凄いです。 

左がTHE COFFEE MILLの受け皿、若干青みががっており、材質が異なることがわかります

  • 分解しやすく、場合によっては洗える本体
  シャフトを本体にがっちりと固定するため、シャフト部分は分解できません。古い粉を残したくない私としては、掃除のしやすさを優先したいのですが、シャフトのブレを防ぐのは、このミルの最大のポイントなので、設計変更の余地はないのでしょう。これは思想的な問題です。

 外刃の固定方法は、下から「外刃が落ちないように固定するための固定具」を本体にはめ込んでいます。昔ならネジ留めするところを、柔らかい素材(POM)で圧入しているのが現代的です。設計の進歩を感じさせます。
  • 刃の形状・鋭さ・材質・硬度
  ryota sawakiさまよりご教示いただいた通り、ほぼ間違いなくポーレックス社製の刃を使っています。今回、自分で設計した内刃・外刃を作るに当たり、ずいぶん工場をまわったのですが、自社開発するには、多額の費用がかかります。金型を作るだけでなく、1個1個のパーツとしても、かなりの単価になるのです。既成の刃を流用するのは、価格を抑えるためにも良い選択と思います。しかも、この刃には実績があるのです。

 セラミックの会社に、この刃を見てもらった所、この金型はだいぶ「ダレて」いるとのことでした。ずいぶん使ったわけで、それだけ売れているようです。現在交換パーツは、1個500円(ポーレックス社の自社部品、OEMは不明)で販売されているようですが、型を作り直しても、この金額でできるのでしょうか。なんとか、今後も供給され続けることを祈っています。


赤丸部分が、ダレている部分 機能には影響はないと言って良いと思います


 今まで全てミルについて、使用感の違いを以下の6点になると思うと書いてきました。貝印 THE COFFEE MILLではどうなのか、同じ項目について個別に見ていきます。
  1. 挽き心地が軽いか否か
  2. ホッパーに豆が残るか否か
  3. ホッパーの縁に挽いた粉が飛び散るか(汚れが激しいか)
  4. 粒の大きさの調節機構が使いやすいか否か
  5. 分解がしやすいか
  6. 豆の入れやすさ
  • 挽き心地が軽いか否か 
かなり軽快な挽き心地です。しかし、ディアボロ型のミルは、手に持って挽くほうが、さらに楽なのです。このミルは、底面をつけて挽くことを前提に考えられているため、若干無理があります。
  • ホッパーに豆が残るか否か
  傾斜角度は、ザッセンハウスではなく、プジョーのホッパーに近いです。底面をつけて、軽く挽くことを前提にしているため、一度に噛みこむ量を減らすようにしたのでしょう。ABS樹脂成形のため、段差などはなく、豆が残ることはありません。
 ryota sawakiさまより、豆の形状が大きく、浅煎りの固い豆だと、よく空すべりし、なかなか挽けないとの指摘がありました。
 良く観察すると、外刃の内径が小さいため、大きな豆をなかなか噛みこまないようです。しかし、一度に噛みこむ量を少なくするためと考えれば、両者はトレードオフの関係にあるのかと思います。
 


底面に使い部分の傾斜がなだらかになっており、一度に噛みこむ量が少なくなっている


  • ホッパーの縁に挽いた粉が飛び散るか(汚れが激しいか) 
  セラミックの刃は静電気を帯びにくいので、ほとんど粉がこぼれないと思っていたのですが、外刃
残った微粉が受け皿と本体スカート部の内側に付着します。受け皿内部に付着するのは仕方ないとして、スカート内部に付着した粉が、周囲を汚すのは困りものです。その場で粉を落としたと思っても、時間がたつと落ちてくるので、収納場所が汚れます。これは想定外でした。
 今まで、セラミックの刃を使いさえすれば、かなり静電気を防げると思っていたのですが、そうでもないようです。私の考えるミルでは、受け皿はガラスを使っているため、少しは静電気の影響は少ないのかも知れませんが、本体の材質も影響が考えられるわけで、試作した際にはどうなったか、報告しようと思います。


  • 粒の大きさの調節機構が使いやすいか否か
 調節機構は、セラミックスリム・MSS-1同様、内刃の下で行う方式です。この方式は、ハンドルの組立構造に無理がないので、とても優れています。特に形状は大型の蝶ナットで、底から奥まったところにありますが、全く問題なく廻せます。これについては、セラミックスリム・MSS-1より使いやすいです。

THE COFFEE MILLの蝶ナット 大きくて操作性が良いです
  • 分解がしやすいか 
 分解を前提にしているところは、工具を使わずに分解・組み立てができます。しかし、シャフト固定部以外にも、内刃と内刃のシャフト伝達部品が分解できません。ここは非常に汚れる箇所なので、分解できた方が良いと思うのですが、なぜか分解できない構造になっています。今回、形状を見るため、先端部を削り無理やり分解しましたが、こんなことはしたくなかったです。
内刃と、内刃のシャフト伝達部品 そのままでは分解できないため、先端を削りました・・・。


  • 豆の入れやすさ
 投入口は、本体の大きさに比べれば驚くほど浅いですが、これは握りやすい形状を優先しているためです。絶対的に浅いため、豆の飛び散り防止フタは必須です。フタの開け閉めは、ハンドルの取り外し、装着が楽な個体の場合は苦にならないのでしょうが、私の個体では、毎回ハンドルを外すのが面倒です。また、フタが本体に密着しないため、手に持って挽くとカタカタと動きます。フタを指で抑えながら挽くと持ちにくくなります。先ほど、このミルは底面をつけて挽くことを前提としていると書いたのは、このためです。
  • 結論・評価
 最後に評価です。このミルは、判断に迷います。ここ数日間の印象は、「ディアボロ型の最新設計のミルにもかかわらず周囲を汚すミル」です。挽いた粉の品質を考えれば間違いなく、このミルは素晴らしいです。しかし、構造的に私の考えるミルとは方向が違います。

 第一に、分解掃除できない個所の多さです。道具を使えば分解できるのならともかく、道具を使っても分解できないことが問題です。ズレを防ぐために、がっちり固定することが目的なのは良くわかりました。しかし、古い粉を取り除くことができない構造には、疑問が残ります。
 これは、私の考える、良いコーヒーミルの条件、第二条件 、分解・掃除・組立がしやすいことを満たしません。
 第二に、形状の問題です。ディアボロ型にも関わらず底面をつけて挽くことを前提に考えているため、手に持った際はいろいろ不都合があります。かなり大型で、圧迫感もあり、手の小さな人が握るのには太いのも気にかかります。
 これは、私の考える、良いコーヒーミルの条件、第三条件、挽き心地が軽いこと、第五条件、収納しやすい事を満たしません。

 第三に、材質、仕上げの問題です。本体をピアノブラックや蒔絵にする割には、ハンドルの打ち抜き面が雑だったりします。また、受け皿にASを採用したことなのか、静電気が凄いです。スカートの裏面に付着した粉が後から落ちてくる構造は、いただけません。あとは、これは私の好みの問題ですが、ABSのピアノブラックや、多面体(本体・握り玉)に高級感を感じないので、どうも好きになれません。セラミックスリム・MSS-1のシンプルさの方が好きです。
 これは、私の考える、良いコーヒーミルの条件、第四条件、周囲を汚さないことを満たしません。第七条件の満足感の問題は、好きではありませんが、好みの問題でもあるので、あえて条件から外します。

 私がこのミルを好きになれないのは、自分の理想とするミルと相違があるためです。最新型なので、ずいぶんと辛口になりましたが、あらゆる点で、ザッセンハウス、プジョー、ダイヤカットミルとは、比べ物にならないのは事実です。はじめてディアボロ型のミルを使った後に評価をしたら、あまりの素晴らしさに興奮して、ほめちぎっていると思います。

2016年1月31日日曜日

貝印 THE COFFEE MILLを研究する(1)

 今回は貝印の現行モデル「貝印 THE COFFEE MILL」を取り上げることにします。まったく、お恥ずかしい話なのですが、KU-rubushiさまより、コメントを頂戴するまで、このミルの存在を知りませんでした。調べて見ると、大変好評なモデルのようで、一時期生産が追い付かず、販売を停止していた模様。アマゾンなどの販売サイトでも見つからなかったのは、そのせいでしょうか(いやいや、自分の不勉強を棚に上げてはいけませんね)。

 ホームページを拝見しますと、

“コーヒーハンター”川島氏との共同開発
 世界中のコーヒー農園を回り、コーヒーを知り尽くした川島氏の「コーヒー豆のおいしさを最大限に引き出し、自宅で最高のコーヒーを楽しんでほしい」という想いを実現するために開発された「TheCoffeeMill」。
 3年の歳月をかけて開発されたこの商品は、「家挽き」という自宅での一杯にこだわるコーヒーユーザーに向けて、雑味の元となる微粉が出にくい構造を新たに開発しながら、挽きやすさとインテリアとしての完成度も目指して製品化されました。

“新開発の「FIXグラインド機構」”

 雑味の元になる微粉を減らし、挽いたあとの粒を均等にするために新たに開発した新技術「FIXグラインド機構」。
 一般的なコーヒーミルは、上下に分かれた挽き臼の一方だけを固定しているものがほとんどで、
臼がブレやすく微粉が出やすい構造でしたが、「TheCoffeeMill」は、上下の臼を両方とも固定することににより、微粉が出にくく安定した大きさで豆を挽く事を可能にしました。

(引用ここまで)

とあります。当ブログとは異なり、味のわかる方が考えられたミルのようで、微粉を減らすことが主な目的のようです。

 構造を拝見しますと、なんと当ブログの考えていた上下ベアリング固定方式と相似形をなしています。

THE COFFEE MILLのシャフト固定構造



私の考えたシャフト固定構造(緑色の部品がベアリング)

 当ブログでは動作が軽く、スムースな動きを実現するためにベアリングを採用しました。最初はF301と同じような位置に配置しましたが、ベアリングをちゃんと固定すること、ミル内部の汚れを防ぐために、上部に配置しましたが、結果的に似たような構造になっています。

 当ブログの作るミルは、良いミルの条件として粒度を安定させることは考えていましたが、もしかしたら、微粉も減らすことができるのではないでしょうか。ということは、味が良くなるかもしれない・・・。非常に勇気づけられます。


以下、いつも通りのフォーマットに従い比較していきたいと思います。



  ディアボロ型の例にもれず、このモデルも、構造的に実によく考えられています。部品点数は、今までで最も少ない「セラミックコーヒーミル・スケルトン・MSS-1TB」よりもさらに少なく 10点(分解可能な部品)しかありません。

本体シャフト部分は分解できないのでこうなります

ホッパーの形状

 第一印象は「とても大きい」でした。写真ではあまり大きさが変わらないように見えますが、高さはともかく、幅というか太さが非常にあります。その割にはホッパーは非常に小さく、豆がいっぱい入るわけではありません。底面を付けて挽いたときに安定するような形状にしたと思われます。

インテリアとしても見栄するようとのことから、全体が鏡面加工されています。

写真ではほとんど伝わりませんが、非常に大きいです

    • ハンドル長
    110mmです。「セラミックコーヒーミル・スケルトン・MSS-1TB」(100mm)より若干長いです。握り玉の大きさは、ほぼ同じです。これも鏡面加工されています。
    打ち抜き面をみると、HARIOのMSS-1TB(下)の方が仕上げが良いです

    • 刃の形状
     内刃は、「セラミックコーヒーミル・スケルトン・MSS-1TB」にほぼ、相似の刃がついています。
     HARIOの刃に比べると、エッジがだいぶ甘いです。しかし、今までの研究から、必ずしもそれが悪い結果につながるわけではありません。


    右の白いほうがTHE COFFEE MILL エッジが甘いです

    右の白いほうがTHE COFFEE MILL 外刃もエッジが甘いです

    共周りを防ぐために、ヘクサロビュラ形状を採用したようです。
    ヘクサロビュラは、面で支えないとあまり意味がないようなのですが、大丈夫でしょうか。

    原則、分解はできません。今回は先端部を削って無理やり分解しました。
    なぜそこまで固定にこだわったのかは不明です。

     このミルを探した際に、非常によく似た刃のミルを見つけました。ポーレックス社製です(ただし、廻り止めの構造が異なり、HARIOの廻り止めに似ています)。貝印はポーレックスから刃の供給を受けているのでしょうか?


    分解組み立てなど、とてもきれいな写真で紹介されています


    そこで、なんと内刃が500円で売られていることを発見


    どうやら国産の模様。

    今まで散々、いろいろな業者に頼んできて、とんでもなく高額か、技術的にできないと断られてきたのが、いったいなんだったのか・・・・。


    次回は、形状と使い勝手の関係を明らかにしていきたいと思います。