私からは「素晴らしい製品ですね。効果の大きさと、品質の高さ、そしてなにより手軽さが良いです。私も手軽な製品を考えたいと思います」という返信をいたしました。
codgetさまがセラミックスケルトン用に作られたので、私もセラミックスリム用に高性能化部品を作ることにしました。
もともと私はセラミックスリムMSS-1こそ、メンテナンスしやすいミルの極致と思うほど素晴らしい構造だと思っておりますので、ちょうど良い機会でした。
もともと私はセラミックスリムMSS-1こそ、メンテナンスしやすいミルの極致と思うほど素晴らしい構造だと思っておりますので、ちょうど良い機会でした。
私の考えるモデルのカット図 緑色部分がベアリング |
THE COFFEE MILL カット図 |
①上下二点のシャフトを固定する樹脂部品の精度を良くすること
セラミックスリム 改造部品(白) |
②内刃のぶれをなくすこと
既存のミルの欠点を取り除いた軽快な挽き心地、粉が飛び散りにくいミルを考案する(7)でも書きましたが、取り外しを容易にするために、シャフトと内刃の間に隙間を設ける必要があり、ガタが発生しています。
シャフトの固定部品について、シャフトの固定部をきつくすることでガタつきを少なくし内刃の動作を安定させました。いくらシャフトを固定しても、肝心の内刃にガタが発生しているのでは意味がありません。そもそもシャフトを固定するのは内刃のブレをなくすためです。
そのため、使いやすさに問題が発生しました。MSS-1のオリジナル部品では、バネの力で押し出されますので簡単に粒度調節ができますが、今回の部品交換で、最初は内刃が「粒度調節方向にほとんど動かなくなる」状態になります。最初は粒度調節はできません。しばらく使うと、なじんで調整ができるようになります。何種類か違う寸法で作ったのですが、ある程度きつく固定しないとガタがなくならないので、きつめにしました。
粒度調節のしやすさと、ガタつきの解消は相反しています。粒度調節のしやすさという点ではMSS-1のオリジナル部品がすでに存在していますので、本品は粒度調節のしやすさより、ガタつきの解消を目的としました。
③副次的に得られた効果
シャフトの固定部をきつくすることで、動作感触が変わりました。ハンドルの動作については、過去の研究でも「しかし、ちゃんと固定されていないので廻す際にブレが発生し、ハンドルを下に押し付けながら挽きたくなるのもまた事実です。」と書いています。
シャフトの固定部品について、シャフトの固定部をきつくすることでガタつきを少なくし内刃の動作を安定させました。いくらシャフトを固定しても、肝心の内刃にガタが発生しているのでは意味がありません。そもそもシャフトを固定するのは内刃のブレをなくすためです。
そのため、使いやすさに問題が発生しました。MSS-1のオリジナル部品では、バネの力で押し出されますので簡単に粒度調節ができますが、今回の部品交換で、最初は内刃が「粒度調節方向にほとんど動かなくなる」状態になります。最初は粒度調節はできません。しばらく使うと、なじんで調整ができるようになります。何種類か違う寸法で作ったのですが、ある程度きつく固定しないとガタがなくならないので、きつめにしました。
粒度調節のしやすさと、ガタつきの解消は相反しています。粒度調節のしやすさという点ではMSS-1のオリジナル部品がすでに存在していますので、本品は粒度調節のしやすさより、ガタつきの解消を目的としました。
HARIOセラミックスリム 改造後比較 隙間がありません |
シャフトの固定部をきつくすることで、動作感触が変わりました。ハンドルの動作については、過去の研究でも「しかし、ちゃんと固定されていないので廻す際にブレが発生し、ハンドルを下に押し付けながら挽きたくなるのもまた事実です。」と書いています。
内刃のブレをなくすためにシャフトの固定部品の精度を良くした結果、ハンドルの動作角の遊びが小さくなりブレが少なくなりました。
ハンドルの動作角の遊びは、挽く負担を大きくします。「動作角の遊び」なんて大したことはない、影響があるのは動作の最初だけで、ハンドルを回しはじめたら関係ないだろうと思えますが、必要以上に遊びの多いハンドルは動作を不安定にし、動作負荷を高めます。アルミ削り出しの試作品を使ってからは、その違いがはっきりと分かりようになりました。固定されたハンドルは、当ブログの考える良いミルの「第三条件:挽き心地が軽いこと。」の必須条件です。
次回は挽いた粉の品質を比較します。
次回は挽いた粉の品質を比較します。