味の評価について、今まで何も書きませんでした。ここで、改めて当ブログのスタンスを明らかにしたいと思います。なぜ、一番重要な味の評価をしないのか。
理由は、わからないからです。
客観的な評価をするには、限りなく似たような条件を作りだすことが必須だと思っています。誰が行っても、同じ環境で行えば、同じ結果が出るというのでなければ、科学的とは言えません。
ミルを比較してわかったことは、似たような形状の刃でも、本体の大きさ、設置の仕方で挽き心地が大きく異なる事(逆も真なりで本体はほぼ同じでも、刃が異なれば挽き心地は大きく異なります)でした。 さらに言えば、同じ個体を使っても、設置の仕方ひとつで全然違ったものになります。
味は、さらに繊細で、微妙なものだと思います。
厳密にいえば、比較するなら同じ釜で焙煎した、同じロットの豆を、同じ粒度で、同じ温度、同じ方式のドリップ、同じ形状のカップ、同じ温度で飲むことが必要でしょう。しかし、これは、比較対象が多くなればなるほど、現実的ではありません。同じ温度に至っては不可能といってよいでしょう。しかし、全て「同じ」ではないにせよ、可能な限り条件を近づけようとするのは、まじめに比較をしようとする者にとっては常識だと思います。
さらに、前提としてコーヒーの味が分かることが必要です。私は官能検査の訓練を受けたわけでもなく、特別にコーヒーの味に詳しいわけではないという自覚があります。
では、そんな私が何を持って良いミルとするのか。
コーヒーの味は 煎りたて・挽きたて・淹れたての「三たて」がおいしいとされています。そのうち、コーヒーミルにできるのは、挽きたてです。古い粉が混ざったコーヒーでは、挽きたてのコーヒーとは言えないでしょう。それは、たとえ一杯飲むごとに豆を挽いていても、ミルの中に古い豆、粉が残っていたら、同じことだというです。古い豆、粉がミルの中に残らないこと、これが第一の条件です。
第二の条件は 、分解・掃除・組立がしやすいことです。これは第一の条件と同じように思えますが、若干異なります。第一の条件は毎回分解しなくとも、粉が残りにくい構造にすることです。現実的には、毎回分解掃除をすることはないでしょうから、分解しなくとも粉が残りにくくすることが一番重要です。第二の条件に上げたのは、分解掃除をしたくなったときに、それが気軽に行えるようにすることです。これが億劫になると、いつまでも古い粉が残り続けることになります。また、構造的に分解・掃除・組み立てがしやすいのはもちろんですが、材質的にも柔らかすぎて変形してしまうものは避け、錆びにくい材質を使うことも重要です。第一の条件、第二の条件とも、古い豆、粉をミルの中に残さないという目的は同じですが、ミルの構造としては別条件です。
第三に、挽き心地が軽いことです。当ブログを始めようと思ったきっかけは、知人にコーヒーミルを贈ったのに、疲れるから使うのをやめてしまったことでした。どんなにおいしいコーヒーが挽けるミルでも、使われなくては意味がありません。軽快な挽き心地は、手動式ミルの必須条件と考えます。
第四に、周囲を汚さないことです。いろいろなミルを使ってみて思ったのは、想像以上に周囲が汚れることです。コーヒーを一杯入れるだけで、いろいろなところを掃除しなければいけないのでは、使うのが億劫になるでしょう。周囲を汚さないことも、良いミルの条件です。
第五に、収納しやすい事です。あまりに大きかったり、食器棚に収納しにくい形状では、邪魔になるばかりです。気軽に使いたいと思えるようにするには、一般の家庭事情に合わせた形状も考慮すべき条件と思います。
第六に、意図した粒度で挽けることです。いろいろなミルを使った結果、意外と粒度にばらつきがあることに気がつきました。特に挽き始めのころ、大きく粗い、意図した粒度以外の粉が出てくることがあります。どのミルにも調節機構があるにも関わらず、それが機能しないのは、なんらかの問題があるはずです。機械の基本機能として、意図した粒度に安定して挽けることも良いミルの条件です(2015/4/25追加 「第七の条件」にせず、すみません「満足感の高さ」だけが抽象的なので、最後の条件にしたかったためです)。
第七に満足感の高いことです。この項目だけが抽象的なものになりますが、HARIOのミルを研究しているときに認識しました。いかにもおいしそうなコーヒーが挽けそうだという気持ちにさせることは、嗜好品だけに大変重要です。それがデザインなのか、ブランドなのか、何かはわかりません。おいしいコーヒーを入れてもらったという経験、思い出であることもあるでしょう。
コーヒーを飲もうと、ミルを取りだす時から気持ちが高まり、挽いている時もちろん、挽き終わった後も飲む時に横に置いて眺めたい。たとえ挽かない時でも、持っているだけで豊かな気持ちになれるミル。矛盾した話ですが、これは前項に挙げた1~6を凌駕します。どんなに欠点の多いものでも、気持ちが豊かになるものは、それだけで価値があるものです。
当ブログの作成するミルは、「過剰品質」を目指したいと思います。愛情と高い志で、持つ人はもちろん、見る人の心を豊かにすることを目指します。
単純だと思われるミルの設計ですら、困難の連続です。
その中で、何度か一流の職人と出会う機会がありました。キサゲの名人、伊勢神宮の式年遷宮に神宝を奉製した職人、名前を書けば、誰でも知っているような世界的な絞り職人・・・。世界的な絞り職人に紹介してくださるとのお話は、結局お断りしました。
私のしていることは、極論を言えば、既存の製品のコピーを作るだけ。それもいくつ作るかわからないほどの少ない個数で、コストの話しかできないというものです。有名人会いたさに、そんな人間がノコノコ出て行ったのでは、紹介者の顔までつぶしてしまいます。
個人で資金も潤沢でない私が、彼らに認めてもらうためには、作る製品はもちろん、自分にも魅力がなければなりません。何のために作るのか、明確にする必要がありました。
動機、善なりか
世の中に、その製品を必要とする人がいるか。その人のことを思って、仕事ができるか。
答えは、善なり。両方に合致すると言い切れます。私は機能、形状はもちろん、愛情と高い志で、持つ人はもちろん、見る人の心を豊かにするコーヒーミルをつくることを目指します。
サン=テクジュペリの「夜間飛行(堀口大學 訳 新潮文庫
1972年版の文庫本の装丁が美しい)」に‘大地に光る家々のかすかな光を見ながらこう思う。「あの農夫たちは、自分たちのランプは、その貧しいテーブルを照らすだけだと思っている。だが、彼らから80キロメートルも隔たった所で、人は早くもこの灯火の呼びかけに心を感受しているのである」’といった一文があります。
この世の中のどこかにいらっしゃる、価値観を共有した人のための灯を照らしたいと思います。
「良いコーヒーミル」について研究していきます。 ザッセンハウスのラパスの改造からはじまり、評判の良い既存のミルと比較、分析していきます。 それらの良い点を生かし、欠点をなくしたミルは、どのような形になるのかを考えていきます。
2014年12月13日土曜日
2014年11月16日日曜日
コーヒーミルを作ることにしました(6)
前回作ったナイスカット用の試作替刃の欠点を取り除いたものを設計しました。ポイントは以下の3点です。
試作の検証には非常に時間がかかります。設計、工場での打ち合わせ、実際の工作(機械が空いている、隙間の時間に作っていただくことで、安くしていただいています)、実物の検証を、平日に普通の会社員が行うのには、かなりスケジュール的に難しいものがあります。また費用面も、そうそう気軽に行えるものではありません。次の更新も遅れると思いますが、どうぞご容赦ください。
- 豆を挽き込むスペースを設けること
- 外周の隙間を一定にすること
- 内径を極力小さくすること
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豆を挽き込むスペースを大きくしました。刃は山形に変更しました |
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豆を砕く「列」は、対の刃と一致しないようにしています。内径部は豆が入るスペースをなくしました。 |
試作の検証には非常に時間がかかります。設計、工場での打ち合わせ、実際の工作(機械が空いている、隙間の時間に作っていただくことで、安くしていただいています)、実物の検証を、平日に普通の会社員が行うのには、かなりスケジュール的に難しいものがあります。また費用面も、そうそう気軽に行えるものではありません。次の更新も遅れると思いますが、どうぞご容赦ください。
コーヒーミルを作ることにしました(5)
前回作ったナイスカット用の試作替刃ですが、スペーサーを作り、実際に動かしてみました。
もちろん、ちゃんと挽けましたが、非常に時間がかかりました。同じ粒度で1.5倍程度の時間がかかる印象です。上から豆の挽き込まれる様子を見ると、なかなか豆が減りません。どうやら、豆を挽き込むスペースが足りないようです。片側だけ豆を挽き込むスペース分を削り、もう片方の刃の突起部分で砕いたほうが早く砕けると考えたのですが、ダメだったようです。
実物を見習い、刃が斜め放射状に広がるように配列したのですが、これを突起状の刃で実現しようとすると、隙間が一定にならず、挽かれる粉の粒度が安定しない可能性があることが判明しました。高速で挽けば問題ないのかもしれませんが、視覚的に明らかに異なるので、気持ちの良いものではありません。また、工作的にも角度の割り出しなどで時間がかかり、コスト的に望ましい形状ではないことから、次回からは単純な放射形状にしたいと思います。角度による割り出しのほうが簡単なものだと思っていたのですが、そうではないようです。この辺は、機械を実際に使っている人でないと、なかなかわからないですね。
内径は既製品に合わせた大きさで作成したのですが、隙間に豆が挟まります。既成品でも豆が挟まるのですが、「切り欠き」があったため、挟まる個所が少なくて済んでいました。それが、試作替刃では、切り欠きがないのでたくさん挟まってしまいました。
さて、また考え直しです。
もちろん、ちゃんと挽けましたが、非常に時間がかかりました。同じ粒度で1.5倍程度の時間がかかる印象です。上から豆の挽き込まれる様子を見ると、なかなか豆が減りません。どうやら、豆を挽き込むスペースが足りないようです。片側だけ豆を挽き込むスペース分を削り、もう片方の刃の突起部分で砕いたほうが早く砕けると考えたのですが、ダメだったようです。
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緑部分だけでは豆を挽き込むスペースが足りません。赤丸部分の隙間が一定ではありません。 |
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反対側の刃。緑部分に突起を設けました。赤丸部分の隙間は一定です。 |
内径は既製品に合わせた大きさで作成したのですが、隙間に豆が挟まります。既成品でも豆が挟まるのですが、「切り欠き」があったため、挟まる個所が少なくて済んでいました。それが、試作替刃では、切り欠きがないのでたくさん挟まってしまいました。
さて、また考え直しです。
2014年10月5日日曜日
コーヒーミルを作ることにしました(4)
先日出来上がったナイスカットミル用の試作替刃を、動作検証してみました。
焼きを入れてからと思っていたのですが、職人の方から、「一度動かしたら、形を変えたい所があるかも知れない。焼きを入れる前に機械に入れて動かしてみたほうが良い」とのアドバイスを受けてのことです。
さっそく挽いてみたのですが、刃と刃の隙間が大きすぎて、粉にならず、大きな塊のまま出てきてしまいました。
今までと同じダイヤルの位置(刃の初期位置)が問題のようなので、刃の初期位置の値を変え、一番奥まで入れましたが、中挽き程度の粒度にしかなりません。しかも回転側の刃を固定する突起部分が干渉してしまいました。思ったより、正規品の刃は隙間が多い状態で動作していることがわかりました。作った刃の厚みが、図面より薄くなっていました。同じ厚さで作ったとばかり思い込んでいたので、まったく気がつきませんでした。訂正します(2014/11/14)。
職人の方と相談して、スペーサーを作って、チューニングしようと思います。まだまだ、いろいろありそうです。
焼きを入れてからと思っていたのですが、職人の方から、「一度動かしたら、形を変えたい所があるかも知れない。焼きを入れる前に機械に入れて動かしてみたほうが良い」とのアドバイスを受けてのことです。
さっそく挽いてみたのですが、刃と刃の隙間が大きすぎて、粉にならず、大きな塊のまま出てきてしまいました。
今までと同じダイヤルの位置(刃の初期位置)が問題のようなので、刃の初期位置の値を変え、一番奥まで入れましたが、中挽き程度の粒度にしかなりません。しかも回転側の刃を固定する突起部分が干渉してしまいました。
本来の部品と組み立てられた状態 |
本体と干渉して削れてしまいました |
職人の方と相談して、スペーサーを作って、チューニングしようと思います。まだまだ、いろいろありそうです。
2014年9月22日月曜日
コーヒーミルを作ることにしました(3)
2014年8月30日土曜日
コーヒーミルを作ることにしました(2)
今まで、軽い挽き心地の刃にこだわってきました。しかし、いろいろなブログを読む限り、鋭い刃が求められているのも事実です。
これまで書いてきた通り、手動式では挽き心地が重いと疲れて嫌になってしまい、結果的に使われなくなるという考えに変化はありません。しかし、電動式のミルでは「軽い挽き心地」を無視し、鋭い刃に特化することが可能です。
そこで、ナイスカットミルの替刃を作ることにしました(ナイスカットミルの研究は別の時に書きます)。刃の形状はフジローヤルの「みるっこ」に似せることにします。これは業務用のミルで大型になればなるほど、そうした形状の刃を持っているため、この形状に意味があると考えたからです。
いろいろな工場に声をかけていますが、コスト的に厳しいですね・・・。なにしろ標準品は2枚セットで5400円で存在するのです。素人がどんなに頑張っても、5400円では1枚もできないです。利益が出る出ないの問題ではなく、作ることすらできません。設計を始めてから、これらの製品群がいかに安い値段でできているのか、そしてコーヒーミルに限らず、あらゆる製品がなぜ中国で作られているのかがわかりました。
しかし、私は日本製にこだわりたいと思います。品質の高さもさることながら、素人の私にアドバイスを下さった職人の皆さまに少しでも恩返しがしたい、日本でのモノづくりをしている方々に少しでも貢献したいためです。
試作品だけでも出来上がったら、ナイスカットミルの研究に合わせ報告する予定です。
これまで書いてきた通り、手動式では挽き心地が重いと疲れて嫌になってしまい、結果的に使われなくなるという考えに変化はありません。しかし、電動式のミルでは「軽い挽き心地」を無視し、鋭い刃に特化することが可能です。
そこで、ナイスカットミルの替刃を作ることにしました(ナイスカットミルの研究は別の時に書きます)。刃の形状はフジローヤルの「みるっこ」に似せることにします。これは業務用のミルで大型になればなるほど、そうした形状の刃を持っているため、この形状に意味があると考えたからです。
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回転側形状 サイズはナイスカットミルに完全互換で設計しました |
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固定側形状 素材はSK材 HRC60以上の硬度の予定です |
しかし、私は日本製にこだわりたいと思います。品質の高さもさることながら、素人の私にアドバイスを下さった職人の皆さまに少しでも恩返しがしたい、日本でのモノづくりをしている方々に少しでも貢献したいためです。
試作品だけでも出来上がったら、ナイスカットミルの研究に合わせ報告する予定です。
2014年8月23日土曜日
コーヒーミルを作ることにしました(1)
ザッセンハウスのコーヒーミルを改造して以来、自分で使いやすいコーヒーミルを作ろうと試行錯誤してきました。特に、前回のHARIOセラミックコーヒーミル・スケルトン・MCSC-2TBの研究では、理想形状がおぼろげながら見えてきたにも関わらず、コスト的に断念せざるをえませんでした。
新しく作ることは断念し、HARIOセラミックコーヒーミル・スケルトン・MCSC-2TBに取り付けられる軽い挽き心地の刃を設計することにします。
ザッセンハウス・プジョー型の刃だから挽き心地が重くなり、本体形状の見直しが検討課題になるのなら、逆に旧型のように軽い挽き心地の刃を搭載すれば問題ないのではないかというものです。前回の結論では、趣味性の満足度は低いと書きましたが、なんといっても機能的に優れたHARIOの形状には抗しがたい魅力があります。
現実的な対処方法として、セラミックコーヒーミル・スケルトン・MCSC-2TBに互換性のある軽い挽き心地の刃を作成してみたいと思います。
軽い挽き心地を実現する刃の条件
内刃:動作が軽く、評判の良い、F303の刃をベースにします。
外刃:F101の直線形状をベースに考えることにします。
同じものをコピーしようと思っても、なかなかできないのが機械部品です。そっくり同じ寸法通り作っても、材質・加工方法・仕上げが少しでも違えば、間違いなく違ったものになります。
F303とまったく同じものを作ろうにも、そもそも、材質が特定できません。硬度もわからずじまいです。加工方法も内刃は板を金型で打ち抜いたものを重ねていますが、これも小ロットの場合、レーザー加工かワイヤー加工になるでしょう。そうなれば、鋭いエッジの立った形状になります。レーザー加工、ワイヤー加工の部品は見た目も素晴らしく、間違いなく「高品質」になるのですが、エッジが立っていることで、豆を噛み込む量が多くなり、明らかに挽き心地は異なることが予想されます。
また、F303の外刃の形状は、加工が非常に困難です。加工を依頼した多くの職人が、再現は極めて困難だと口をそろえます。
到底同じものができそうにない状況にある今、F303の外刃を積極的に採用する動機は薄くなってきました。すでに、直線にすることで、引き込む力を弱くできることもわかっています。
内刃はF303ベース、外刃はF101の思想を元に設計しました。
いくつかの工場に相談していますが、現実的な価格になる加工方法は何か、試行錯誤が続いています。
新しく作ることは断念し、HARIOセラミックコーヒーミル・スケルトン・MCSC-2TBに取り付けられる軽い挽き心地の刃を設計することにします。
ザッセンハウス・プジョー型の刃だから挽き心地が重くなり、本体形状の見直しが検討課題になるのなら、逆に旧型のように軽い挽き心地の刃を搭載すれば問題ないのではないかというものです。前回の結論では、趣味性の満足度は低いと書きましたが、なんといっても機能的に優れたHARIOの形状には抗しがたい魅力があります。
現実的な対処方法として、セラミックコーヒーミル・スケルトン・MCSC-2TBに互換性のある軽い挽き心地の刃を作成してみたいと思います。
軽い挽き心地を実現する刃の条件
- 内刃・外刃ともに、上部は螺旋を弱くし、過度に豆を噛みこまないこと
- 豆を砕く部分は、 面で砕くのではなく、点・線で砕く形状にすること
内刃:動作が軽く、評判の良い、F303の刃をベースにします。
外刃:F101の直線形状をベースに考えることにします。
同じものをコピーしようと思っても、なかなかできないのが機械部品です。そっくり同じ寸法通り作っても、材質・加工方法・仕上げが少しでも違えば、間違いなく違ったものになります。
F303とまったく同じものを作ろうにも、そもそも、材質が特定できません。硬度もわからずじまいです。加工方法も内刃は板を金型で打ち抜いたものを重ねていますが、これも小ロットの場合、レーザー加工かワイヤー加工になるでしょう。そうなれば、鋭いエッジの立った形状になります。レーザー加工、ワイヤー加工の部品は見た目も素晴らしく、間違いなく「高品質」になるのですが、エッジが立っていることで、豆を噛み込む量が多くなり、明らかに挽き心地は異なることが予想されます。
また、F303の外刃の形状は、加工が非常に困難です。加工を依頼した多くの職人が、再現は極めて困難だと口をそろえます。
到底同じものができそうにない状況にある今、F303の外刃を積極的に採用する動機は薄くなってきました。すでに、直線にすることで、引き込む力を弱くできることもわかっています。
内刃はF303ベース、外刃はF101の思想を元に設計しました。
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F303に似せた形状 |
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F101と同じく螺旋をなくしてみました |
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シャフトはF303同様、上下両支え |
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